原作:チャールズ・ディケンズ
今はもう、ごひいきの俳優や監督は新作映画に出演しないし撮らない。競うように新作映画をチェックする必要がなくなった。淋しいことだ。
1935/米
最近「世界名作映画全集」というDVDシリーズの存在を知り、時々観ている。このシリーズを観ればもう間違いない。ハズレはないのだ。映画史的に名作ばかりを集めてある。こうした名作を気軽に、自室にいながらにしてdvdで楽しめるとは便利な時代になった。
世界名作映画全集8 孤児ダビド物語
今日観た映画は世界名作映画全集の10作目の『孤児ダビド物語』。ディケンズの長編小説『デイヴィッド・コパーフィールド』を『マイ・フェア・レディ』『スタア誕生』『フィラデルフィア物語』のジョージ・キューカーが監督した作品。ストーリーは、ほら、ディケンズですので語ることもないでしょう。CGなどはない時代の作品だが、嵐の海や荒涼と吹きすさぶ風などは臨場感がある。少年時代のデイヴィッドを演じているのはグレタ・ガルボ版の『アンナ・カレーニナ』でも名子役ぶりを見せていたフレディ・バーソロミュー。
で、今日の名セリフは下宿先のミコーバがいよいよ債務不履行で逮捕され、ピンチに陥ったときディヴィッドに語るひとこと。このミコーバ一家との出会いが孤独なディヴィッドが生きていくうえで最大の励ましとなる。
君が目撃しているのは、人間という神殿が崩れ落ちる瞬間だ。花は枯れ、葉は色を失い、荒涼とした大地に太陽は身を隠す。要するに永遠に地を這うのだ。
ミコーバ一家は追放され、ディヴィッドともお別れすることになり、たったひとりの友人を失って「寂しくて死んでしまう」と悲しむディヴィッドをこう言って励ます。
心配することはない。必ずや光は射す。要するに絶望するな。行動してみなければ何も手に入らない。
経済的にひっ迫しているこのファニーな紳士は、まだ幼いディヴィッドにこんな助言もしていた。
20ポンド稼いだとき、使うお金が19ポンドならばうまく行く。だが、収入は20ポンドなのに21ポンド使ってしまえば、悲惨なことになる。
ミコーバとディヴィッドは別れの際に「蛍の光」(オールド・ラング・サイン)の一節を共にくちずさむ。
旧友との再会を明るく誓う歌だ。余談だが、この↓曲名リストを見ると「蛍の光」のたどった数奇な運命が興味深い。
曲名リスト
1. オールド・ラング・サイン
2. コミック・オペラ「ロジーナ」序曲
3. オールド・ラング・サイン(ベートーヴェン編曲版)
4. バレエ音楽「ラ・シルフィード」第1幕より
5. オールド・ラング・サイン(オルゴール)
6. オールド・ラング・サイン(バグパイプ演奏)
7. オールド・ラング・サイン(オリジナル版)
8. オールド・ラング・サイン(ブルーグラス)
9. オールド・ラング・サイン(ニューオルリンズ・ブラスバンド)
10. モッキングバードの主題による大幻想曲
11. スコットランドの勇士
12. ガオミィ サラーム(モルディブ共和国旧国歌)
13. 国歌(韓国旧国歌,愛国歌)
14. 惜春帰(春を惜しむ)(中国学堂楽歌)
15. 朝日は昇りて世を照らせり(讃美歌)
16. 螢
17. 螢乃光り(紙腔琴)
18. 告別行進曲
19. 螢の光
20. 螢の光
21. 螢の光
22. 螢の光
23. 螢の光
24. 螢の光
25. 別れ(軍歌)
26. 別れのワルツ(オールド・ラング・サイン)
27. 別れのワルツ(オールド・ラング・サイン)(再録音)
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