トチノキの春
トチノキの花が咲くまで
トチノキとは、マロニエのことである。マロニエと呼ぶと一気におサレ感が増す。が、しかし、わたくしはあえてこの木を「トチノキ」と呼ぶことにする。トチノキは公園樹や街路樹のほか、幹は建築材や器具材として用いられるそうだ。
トチノキはとても身近な木だ。日本中ほとんどの地域にフツーに植えられている落葉高木である。わたくしのお散歩コースにもトチノキの並木があり、身近な存在ゆえに、見るともなしに毎日見ている。というワケで、冬にはすっかり葉を落として枯れ木のようだったトチノキに春が訪れ、小さな冬芽がふくらんで、ほころんで、葉が茂り、花が咲くまでの、驚異的ともいえる急展開を記録しておこう。
- 思えば、春の初めに見たトチノキの冬芽は、筆の先っぽに似ていたっけなー。
- りるる文庫:トチノキ>>
成長しながらほどけていくトチノキの若葉。
あんなに小さな芽の中に、これだけのものが収納されていたとはオドロキだ。
あとは花開くのを待つだけ。
余談だが、トチノキで注目したいのは、何といっても実が食えるということである。万が一深刻な食糧不足に陥ったときには、大昔の人々に習ってトチの実を加工して食い、生き延びることが出来るかもしれにゃい...かもね。
わたくしは、トチの実をまだ食べたことないんだが。
以上。