お正月の思ひ出
ヒマをもてあましていた正月に、
ぶらっと散歩に行った横浜ベイサイドマリーナで、なんか、中国の伝統文化ショーみたいなイベントをやっていた。わたくしどもが寒々しい日陰のイベント広場を通りかかったときには、あの黄色い孫悟空の扮装で(おそらく)京劇のパフォーマンスの最中だった。
なんか、正月早々、もの悲しい気分になった。これがわたくしの2008年正月の思ひ出。
京劇といえば、愛読書のひとつであるところの永井荷風「断腸亭日乗」に、荷風は大正八年五月十二日に帝国劇場で梅蘭芳の「酔貴妃」を聴いたと書いてあった。大正八年といえば、1919年である。1919年といえば、梅蘭芳は25・6歳である。25歳の梅蘭芳、どんだけ美しかったことか。観たのか、荷風さん。観たのか、25歳の梅蘭芳を。
そんなこんなで、正月三が日は、京劇に思いをはせながら暮らした。うそです。けれども、機会があったら京劇でも観てもいいかもしれないとかちらっとは考えた。が、少しも気がのらなかったんだ。個人的に、現在観ることが可能な京劇にはまったく魅力を感じないといっても過言ではにゃい。いつぞや上演されていた、京劇を題材にした舞踏さえ魅力不足だったほどだ。
なじぇならば、それがどんなにすばらしい演技だとしても、女優が演じる佳人なんて全然興味ないんだ。そういう人が多いっていうことをわかってないね、かの国のみなさまは。 と、そんなことをなんとなく考えた。
以上。
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