「春眠暁を覚えず」と今日の猫
猫とわたくし「孟浩然」
姫さまがうたた寝しておいでです。
姫さまは猫ですので下僕のごとき愚民と違い、眠気をこらえてまでしなければならないお仕事もお勉強もございません。うたた寝などせずに、堂々と眠気に身を任せればそれでよいはずなのですが、そこのところは、ほら、日がな一日うつらうつらしてこそ春眠の涅槃。ここはひとつ、姫さまの美しい眠りのお邪魔をしないように望遠で失礼したいと存じます。
春眠暁を覚えず
この「春暁」の作者は孟浩然という千二百年も前の中国の詩人です。
処処てい鳥を聞く
孟浩然は出世なんぞに欲はなく、最後までよい位につくことはありませんでした。
夜来風雨の声
けれども、孟浩然は「春暁」に代表されるように自然界の機微を静かに奥深く写し出すような繊細な詩を残しました。
花落ちること知んぬ多少ぞ
孟浩然は貧窮のまま52歳でこの世を去りました。けれども「春暁」は、この日本でも広く親しまれ、今年の春はたくさんのブログのタイトルにも使われていました。で、孟浩然は中国の人ですから、「花」とは桜ではなく桃の花というのが一般的です。
どうです、姫さま。
姫さまの見る夢に桃の花は咲いていますか?
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Comments
姫様の寝顔が凄いキュートですね。(笑)
でも結局気づかれちゃったみたいですね。
でも直ぐまた寝ちゃう。(笑)
ネコらしい仕草ですね。
Posted by: どら猫 | 2007.04.11 20:29