「めぐりあう時間たち-三人のダロウェイ夫人」マイケル・カニンガム著
昨年、映画「めぐりあう時間たち」を何回か観た。よくできた映画で、描かれている三人の女性には有名な美人女優がそれぞれ力演していた。特にクラリッサ役のメリル・ストリープは、その視線・動き・セリフまわしの細かいテクニックを駆使して、脚本に直接記述されていないと推測されるクラリッサの感情をいとも自然に表現しているように感じられ、役者の身体表現のはてしない可能性に驚愕した。「才能は天から与えられた花束」という言葉をどこかで読んだが、まさにこういうことかと。
しかし、あたくしがもっとも興味を持ったのは、三つの時空を通じて名前を変えて関連してくるたったひとりのオトコ。その名はリチャード。エド・ハリスが演じていた。子役もかなりなモノだったが。で、彼に興味を抱いたのなら、ヴァージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」を読めばよさそうなものだが、なんだかなおさら気がめいりそうなのでそちらの方は、ま、折を見て。実は、この本は息子からのプレゼント。時は、くしくも六月。
六月のある美しい朝。三人の女の特別の一日が始まる・・・。
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